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生活習慣病とメタボリックシンドローム
内臓脂肪は、体重が減少すれば皮下脂肪よりも先に落ちるという特徴があります。つまり、内臓脂肪を減らすことは、それほど困難ではないということです。このことから、内臓脂肪は「普通預金」、皮下脂肪は「定期預金」などとも言われているそうです。皮下脂肪には内臓の保護やエネルギーの貯蓄といった重要な役割がありますが、一方の内臓脂肪は身体に重大な悪影響を与えるだけの存在です。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪が過剰に溜まっていることから、血糖値や血清脂質(中性脂肪やコレステロール)や血圧などの複数の検査値が軽度の異常を示します。その数値自体は、個々の病気の診断基準を満たさない予備群の段階なのですが、にもかかわらず、動脈硬化が速く進行してしまう状態です。
動脈硬化というのは、基本的に動脈の壁にコレステロールがたまる病気で、中性脂肪などが高くなると、その裏で、超悪玉コレステロールも増えて、それがどんどんコレステロールを運び込み動脈硬化を引き起こす大元にもなるからです。食の欧米化などでコレステロール値が増えて、大人も子供も肥満度が急上昇です。かつて欧米で多いと言われた心筋梗塞(こうそく)が増え続けているという、嫌なな傾向もあります。10年後、20年先を見越して、今から和食を見直すことなどの「食育」から生活習慣の改善まで国民運動で取り組む必要があると思われます。
内臓脂肪が過剰に溜まりますと、それらのサイトカインの分泌に異常があらわれ、血糖値や血清脂質(中性脂肪など)、血圧が高くなりやすくなります。結果として、糖尿病や高脂血症、高血圧が起きます。また、血液を固まりやすくする(サラサラ血液をドロドロ血液にする)サイトカインも分泌されることから、血栓(血管内にできる血の塊)ができやすく、心筋梗塞や脳梗塞などの発作の可能性が高くなります。メタボリックシンドロームとは、これらの複数の生活習慣病が、たまたま一人の人に同時に起こるのではなくて、過剰に溜まった内臓脂肪という上位に位置する一つの原因から、いくつもの病気が起きてくる状態です。
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